vol.28 猛暑対策

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問題 vol.28
猛暑対策

柴田忠裕先生から、園芸に関する問題を出題!
問題文が正しいと思えば「⭕」、間違っていると思えば「❌」で解答してください。

第1問

近年の酷暑に対応した鉢物の夏越し対策は、遮光下での管理や鉢壁をアルミホイルで覆ったり、鉢ごと地面に埋め込んだりすると良い。

正解です!

鉢物は高温の影響を受けやすい。特に根鉢が熱くなると根が弱り養水分の吸収が劣る。人間でいう夏バテ症状を呈する。従って、根鉢が温まらないように遮光下や樹陰下で管理したり、太陽光を反射するアルミシートで鉢を覆ったり、鉢ごと地中に埋め込む等の対策が効果的である。

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夏の強光は鉢土が熱くなり生育が抑制されるため、遮光下で栽培すると〇
残念! 不正解です
第2問

夏の高温で疲弊した鉢物は、即効性の肥料をたっぷり与える。

残念! 不正解です
正解です!

 鉢物の夏バテは地上部の高温の影響も受けるが、根鉢部分の高温化の影響が大きい。根が高温で弱っている時は、肥料をたっぷり与えることは避けたい。人間でいえば、腹を壊しているときに、ステーキやカレーを食べるようなもので、かえって状態が悪くなる。

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夏の生育抑制対策として即効性肥料の多量施肥は×
第3問

鉢物にアミノ酸を散布すると、光合成生産物が増え、葉も肥厚し、夏越ししやすくなる。

正解です!

植物体の構成要素としてタンパク質は不可欠である。通常は光合成生産物と根から吸い上げたチッソ化合物からアミノ酸がつくられ、それがペプチド結合しタンパク質になるが、直接アミノ酸を与えると光合成生産物を使わずにアミノ酸を合成できるため、光合成生産物が余り、植物体の強靭化が図られる。

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アミノ酸液の散布は夏越しに〇
残念! 不正解です
第4問

夏場は高温で蒸散が多く、乾燥害を被る場合があるため、大きめの鉢皿に絶えず水を溜め、腰水灌水すると良い。

残念! 不正解です
正解です!

鉢土が絶えず湿っていると根に酸素が届かず、傷んだり腐ったりしやすい。高温であればより影響が大きい。腰水は一日で乾燥する量であれば構わないが、貯水量が多く何日も乾かない状態はNGである。ただし、数日間の外出の際は乾燥が懸念されるため、腰水は有効である。

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鉢皿の常時溜め水は×
第5問

夏場の鉢物への灌水は、明け方か夕方がベスト。特に夕方は、日中温まった鉢土を冷ます効果もある。

正解です!

 夏の日中は太陽光が強く、根鉢も温まりやすい。暑い時期に灌水すると、与えた水がお湯になり根に影響が生じるため、光が弱い朝夕に与え、日中は避けたい。夕方の灌水は、温まった鉢土を冷ます効果もある。なお、夕方の葉水はすぐ乾くようであれば与えても良いが、夜中まで乾かないようであれば、病気の発生が危惧されるため避ける。

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灌水は早朝か夕方に。夕方の場合、夜までに乾くのであれば葉水も有効
残念! 不正解です

園芸知識コラム vol.28

 つい先日、気温40℃以上の日を「酷暑日」と気象庁が認定した。この温度は植物、特に鉢植えの植物にとっては致命的である。元来地面に根を張る植物にとって地面の中は20℃以下に保たれているが、鉢植えの根鉢温度は気温と太陽からの輻射熱を浴び高温となる。例えば黒ポリポットの南面部分の鉢土温は優に40℃を超える。しかし、ポットに光が当たらないように地中に埋めたり、光を反射する資材で遮熱すると、そこまで高温化しない。従って、夏場の生育停滞を防ぐことができる。これは現場対応の技術であるが、このまま温暖化が進むと高冷地や北国でしか鉢物が生産できなくなる。温暖化防止は人類が生き残るために不可欠であり、多くの人が関心を寄せる世論づくりが急務である。

柴田忠裕

出題者:柴田忠裕

千葉県生まれ。新潟大学農学部、同大大学院農学研究科卒業後、現千葉県農林総合研究センター花植木研究室に勤務し、コニファーの栽培技術や屋上緑化素材であるマット植物、植木盆栽類の輸出技術の開発にあたる。平成26年3月に定年退職し、現在は(公社)千葉県園芸協会種苗センターセンター長、花卉懇談会会長を務める。

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