問題 vol.22
土壌
柴田忠裕先生から、園芸に関する問題を出題!
問題文が正しいと思えば「⭕」、間違っていると思えば「❌」で解答してください。

土壌は固体部分の固相、液体が入る液相、空気が入る気相から構成され、その容積割合を三相分布と呼ぶ。この液相と気相の和を孔隙率と呼び、その割合は植物栽培にとって重要である。
❌
残念! 不正解です

植物を安定して栽培するための土づくりには、有機物やCaなどをたっぷり混入し、土壌の団粒化を図ることが重要である。
❌
残念! 不正解です

地域や母岩によって土性は異なり、当然土壌の酸性度(pH)もかなり幅がある。栽培するためには、作物に応じた酸性度に調整する必要がある。
❌
残念! 不正解です

CEC(塩基置換容量)の値は土壌の養分保持力を示し、低い方が養分保持能力が高いことを表している。
⭕
残念! 不正解です

露地畑は塩類濃度障害が発生しやすく、ひどいと枯死に至る。この塩類濃度はEC値(電気伝導度)の測定で判定でき、適正な施肥の目安として使われている。
⭕
残念! 不正解です
園芸知識コラム vol.22
今年に入り、大船渡市、岡山市、今治市で起きた山林火災が発生した。これまで類を見ない焼失面積であり、人家にも甚大な被害が生じた。雨が少なく乾燥が続いたことが原因とされているが、果たしてそれだけであろうか?
かつては炊事の焚きつけ用に落ち葉を集め、伐木し、薪としており、必然的に枯葉が少ないきれいな山であった。今ではその必要がなくなったため、落ち葉が堆積した死に体の山となった。主因は野火、タバコ等色々考えられるが、山を荒らした人災とも考えられる。山が死ぬと、CO2の吸収量も低下するといわれる。これからは山の保全に目を向けてもらいたい。