vol.27 コニファー

問答形式で学ぶ園芸知識問答形式で学ぶ園芸知識

問題 vol.27
コニファー

柴田忠裕先生から、園芸に関する問題を出題!
問題文が正しいと思えば「⭕」、間違っていると思えば「❌」で解答してください。

第1問

常緑のコニファーも落葉する。

正解です!

 カラマツ等の落葉性種は秋に落葉する。一方常緑のヒノキやサワラ等は、全部の葉が落ちるのではなく古い葉や懐にある葉が枯れ、次第に脱落する。人為的に枯葉を除くと、観賞性が高まる。

株の内部や古い葉から枯れる
残念! 不正解です
第2問

根巻きのコニファー苗の植え付け適期は冬季で、春の彼岸までには植え付けたい。

正解です!

コニファーの多くは、萌芽に先立つ2カ月ほど前から発根が始まる。従って、植え付けは1~3月が最適である。湿度が高い梅雨の頃も植え付け可能であるが、蒸散を抑えるため地上部の刈り込みが必須である。また、コンテナ栽培苗は、根を傷めず植え付けできるため、植え付け幅が広い。

枯葉を除去するとスッキリ
残念! 不正解です
第3問

コニファーの多くは、冬季及び梅雨の頃に挿し木や接ぎ木で繁殖する。

残念! 不正解です
正解です!

挿し木、接ぎ木は芽が休眠中の冬季の活着率が高い。梅雨の頃も挿し木可能であるが、水分蒸発を抑さえる密閉挿しが向いている。梅雨の頃の接ぎ木は、高温がネックとなり活着率は高くない。

密閉挿し_挿し木後ガラス板等で覆う。特に梅雨挿しには有効
第4問

コニファーの葉は、良質な腐葉土になる。

残念! 不正解です
正解です!

 針葉樹の葉には油分が含まれるため、分解するまで長時間を要し、しかも落葉量が少ないため腐葉土としての利用価値は低い。広葉樹系の葉の方が腐葉土として適している。

左から腐葉土に向かないイトスギ、スギ、向くツバキ、ユズリハ、コナラ
第5問

黄葉品種の発色は、肥料が多いほど鮮やかである。

残念! 不正解です
正解です!

 黄色系の葉を持つものは、栄養豊富な環境では黄色の発色が悪く、貧栄養環境では鮮やかに発色する。栄養分のうち、特にチッソの量が関係している。一方、青色系の発色は栄養状態が良いほど青く鮮やかになる。

左は正常施肥、右がチッソ飢餓

園芸知識コラム vol.27

 最近感銘を受けた本がある。自然界の微生物がその地域に住む人の消化器官、特に腸内環境に大きな影響を持っている。口から肛門までの消化器官は外界と接しており、微生物が直接あるいは食物を通して消化器官に入り、腸内細菌即ち腸内フローラの安定に寄与している。植物栽培者は、土や植物を介し外界と密接につながっており、直接微生物の補給を受けることができる。その結果、腸内細菌が安定し、調和的な共生環境が保てる可能性が高いという。植物を生業としている人は見た目も若いといわれるが、まさに外界の影響(恵)を受けた結果であると思われる。この情報がガーデニングのさらなる普及に寄与することを願っている。

柴田忠裕

出題者:柴田忠裕

千葉県生まれ。新潟大学農学部、同大大学院農学研究科卒業後、現千葉県農林総合研究センター花植木研究室に勤務し、コニファーの栽培技術や屋上緑化素材であるマット植物、植木盆栽類の輸出技術の開発にあたる。平成26年3月に定年退職し、現在は(公社)千葉県園芸協会種苗センターセンター長、花卉懇談会会長を務める。

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