茶庭「 半月亭 」
群馬県太田市の赤松林に囲まれた自然環境の中に茶室「半月亭」はあります。この茶室南側の敷地面積約50坪を中心に茶庭を作庭しました。
まずは亭主(施主さま)の好み(美意識・自然観・流儀など)やおもてなしの心をお聞きし、露地を設計。茶会がスムーズに流れ、人が滞ることがなく、人や茶室に失礼のない茶庭となるよう心掛けました。亭主・半東さんの動きや日常の管理も考え、動線を確保。排水や景観も徹底し、蹲踞まわりは奥深い草庵の雰囲気をつくるため土壁で囲い、常緑8に落葉2の割合でさらに深山の味わいを創造しました。
ここでは定期的に茶会・茶事を催し、実用的な茶の湯の伝統が守り継がれています。作庭後7年が経過し、今では貫禄を感じる茶庭へと育っています。