古今の情景 〜みやび〜
メディアの方からの「竹を使ったリガーデン」という依頼で作庭した作品です。既存の物を生かし新たな空間を作り出すことがポイントで、現場にあるものを利用しました。
今回の作庭で新たに購入したものは、3寸竹と草花のみ。石組みは既存の石を組み替え、石積・延べ段などは工事で使えなかったものを加工し作成したものです。良い材料を使い、庭を構成するのはとても大切ですが、古き良き物を生かし次代に残すことが、令和の庭には必要だと考えています。もちろん管理面でのコストを考えるのもとても大切です。
作庭のポイントは、元々ある御簾垣に合うようにやさしい曲線の垣根を作成し、ポイントに花籠で飾花し、素朴な可愛さを演出。もうひとつの垣根では花籠を中心とした創作垣根で優雅さを表現しました。