造園連 青年部【作庭】その十三 《森岡造園》

施工直後。もともと存在してたかのような、山里の自然な雰囲気を意識しています

町並みの宿の庭

地元の工務店さんから「空き家になっていた古民家をリノベーションして宿にしたいので、庭もきれいにしてもらえないか」とご依頼を受けました。
庭があるのは建物の裏側で作業路が狭いので、既存の石や育ちすぎた樹木の伐採木の搬出、材料搬入などに苦労しました。庭も狭いので、スペースを広く見せる庭という点を意識しました。
施工場所は日照時間が少なく半日陰の土地だったので、樹木、下草の選定には気を配りました。施主さまから「風呂場と庭の仕切りは天然の竹の垣根にしてほしい」とご要望がありましたが、それ以外はお任せで作庭させてもらいました。
宿として非日常を味わえる景色、空間、そして建物と調和する庭を目指し、楽しく仕事させていただきました。

客間から見た庭。緑色の建仁寺垣に赤色のサンゴモミジが映えるように配植しました

 

竹垣の裏の庭はスナゴケとシダで路地裏感を表現

 

森岡正樹氏  プロフィール
西日本短期大学造園科卒業後、京都の㈱小島庭園工務所へ入社。
修業後、家業である森岡造園で勤める。現在は森岡造園の代表を務めている。
森岡造園(愛媛県内子町)
愛媛県の森岡造園は、和風庭園だけでなく洋風、和モダンも得意とする。
代表の森岡氏は「何事にもチャレンジして、それぞれの人、家庭にあった空間の提供を目指しています」と、理念を話す。
森岡造園
〒791-3301 愛媛県喜多郡内子町内子4065
TEL:0893-44-2910
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